Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Lesen Sie 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.012 Zeichen · 245 Bildschirme
『おもしろかったのう。わしも、小冠者の鶏の方が勝つと思うとったが……やはり、勝ったナ。若鶏の方が』
清盛は、ほっとした。――そこで、図にのって、いったものである。
『僧正は、お賭けになりませんでしたか』
『あはははは。わしは、下手でな』
『でも、お考えが中たっていたではございませんか』
『いや。何も、鶏目利のように見たわけではない。鶏師の鶏は、わしのような鶏。小冠者の鶏は、和殿のような若鶏。……喧嘩すれば、知れていることであろ。――だが、和殿は、せっかく勝った賭け物を、だいぶ、胴元とやらいう男にゆすられたようだの』
『僧正がわたくしに損をさせました。僧正が見ていらっしゃらなければ、喧嘩してやるところだった』
『いけない、いけない。あとの喧嘩は、和殿の負けじゃろ。あの男たちは、鶏師の同類だよ。わからんかな。……いや、あまり分からぬもよし。ときに、父伊勢どのはまた、院の出仕もひかえ、籠居と聞くが、お元気か』
『はい。元気でおります。ことをこのまぬ父なので』
『お気もちは、わかる。鳥羽の画僧が、お体を大事にせよと申したと、ことづけて給われ』
『ありがとう存じます』――別れかけたが、ふと。