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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Lesen Sie 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.012 Zeichen · 245 Bildschirme

Aozora Bunko

のみならず、殺生を禁断し、漁網を焼かせたりなどの令もあって、庶民のうらみを求められ、一面には、山門の僧団に、今日の暴威をふるわせる大きな素因をも作ってしまわれたので、鳥羽上皇には、その点、ふかく戒心はしていらっしゃる。

それにしてさえ、近年、三十三間堂の建立をはじめ、法金剛院の三層塔とか、北斗堂、そのほかの大造営や修理に加え、鳥羽上皇の諸寺への御幸は、年ごとに多くなっている。また、白河の代に似て、仏教の繁昌は、いやが上に、山門の驕りを助け、五畿は、宛として、仏教国の観があった。

今度の安楽寿院の金堂の落成につづいても、次には、さらに三層の多宝塔を建てられる思し召しがあった。久しく閑役にあった中御門家成は、御幸に召されて、その建造の立案や奉行のことに、参画せよという内命をうけたとも聞こえている。

何しても、伏見御幸は、空前なにぎわいであった。

御式を、見ようとして、集まる男女。また、供養の施物に、蟻のように寄る窮民の群れ。

貴紳の車馬、僧衣の列は、蜿蜒と尽きない。――沿道も、川すじも、特に、竹田の里の付近は、武者所の面々が守りにつき、夜は、大篝りを、諸所に、焚いていた。