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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Lesen Sie 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.012 Zeichen · 245 Bildschirme

Aozora Bunko

以後の長い、暗欝な十数年の家庭の悩みとなったことか。

上皇が「……そちも」といわれた「も」は実に、この同難同禍の臣にたいする、おいたわりであり、また、生涯癒えぬ御欝憤を、ふと、もらされたものに、ちがいなかった。

忠盛は、まもなく、後妻をむかえた。

いうまでもなく、一ノ宮の乳人、有子であり、有子の実家、大夫宗兼の許には、そのときもう、三人の幼な子が、あずけてあった。

清盛にとっては、異母弟になる四男家盛、五男頼盛、六男の忠重である。

七男の忠度が生まれたのは、なお後のことであり、母もちがう。

なお、ついでにいえば、有子は、まえの祇園女御とは、まったく性格のちがった母性型の人であり、忠盛にとって、大きな幸福を加えた良妻であった。――良妻であり、賢母であったがゆえに、後、清盛にとっては、義母ではあっても、父忠盛の亡いのちまで、なかなかこの人には窮屈で、頭のあがらない母堂であった。

晩年、池ノ禅尼といわれ、薄命の一少年源頼朝が六波羅に捕われたとき、そのいじらしさを見、清盛を説いて、少年頼朝のために命ごいをした尼は――若き日、人もあろうにと人のいう、スガ目の忠盛と恋をした、この有子なのであった。