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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「ふウむ……」と、長官は苦笑して、「なかなかその知事もやっとるな。よほどな色男だと見える。……しかし何か。君はその雷横の親孝行に感じて、わざと逃がしてやったというのか」

「いえいえ。そんなわけではありません。まったく、役目の落度です、油断からです」

「そうではあるまい。友情だろう。まア何しても、さしたる重罪ではなし、七年間はわしの邸に仕えていろ」

「は。こんなことなら、どうか一生でも」

「はははは。うい奴だ。ま一杯飲め」

ところへ、チョコチョコと、唐子人形みたいな愛くるしい四ツばかりな男の子が入って来て、そこらで悪戯していたと思うと、朱同の髯が童心の好奇をそそったものとみえる。ひょいと、朱同の膝へ乗って、その長やかな黒髯を、おもしろそうに弄びはじめた。

「長官。お孫さんでございますか」

「ばかをいッちゃいかんよ。わしだってまだ若い。わしの末子だ」

「それは、それは。……ア痛。お坊っちゃま、そんな引ッ張ると、この小父ちゃんが泣き出しますよ」

子供はよく大人を観る。さあこれからというもの、この唐子は、おヒゲの小父ちゃんを見かけると、彼のあとを追っかけ廻して離れない。