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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「ふウむ。強さのほどは察していたが、そんなにも強い九紋龍なのか」

「てんで、おはなしにも何もなりません」

と、手下どもはまったく闘志を失っていう。

けれど、朱武と楊春は、まさかここから逃げ戻れもしない。それこそ山寨七百人の手下の信望は地に墜ちてしまう。といって、最初から九紋龍史進に立ち向えるうぬ惚れもなかったのだ。楊春はその白面を一そう蒼白にして。

「どうする。兄貴」

「こうなっては、どうもこうもない。おれにまかせろ」

朱武が得意とする智略が、何かひらめいたものだろうか。朱武は、たちどころに、手下のすべてに足止めを命じ、自分と楊春の二人だけで、史家村の内へ近づいていった。

すぐ見つけた荘戸の土兵は、二人を取り囲んで門内へしょッ曳いた。――見ると、邸内の広い柳園では、諸所に篝を焚き、まん中の一樹に生け捕ッた陳達を縛りつけて、今しも、それを肴に大ざかもりの最中だった。

「なに、朱武と楊春の二頭目が自分から縄目を望んでこれへ来たと。はてなあ。そいつはどうも眉ツバものだが」

史進は、陶の酒樽に腰かけていた。

鱗革に朱紅の漆やら摺り金箔をかけた甲を着、青錦の戦襖に黄色の深靴をはいていた。