Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

なにかの弾みに誰か気がついてくれるものがあるかも知れないと、万一のことを頼みにしたのだろう――幸か不幸かその晩万兵衛は殺されて、櫛はお前の手に入った」

「その万兵衛を殺したのは、久治じゃなかったのですね」

「久治は良い男だ。最初から人などを殺す気はないが、――自分を川へ突き落そうとして万兵衛があべこべに川へ落ちたのを見て、少し良い心持になって帰ったことだろう、――番頭の忠助は木戸のところでそれを見ていた。主人が岸へ這い上がろうとした時、予て心得ている物置の中から、石突の付いた物凄い棹を取出し、思いきり上から突き落したに違いない」

「ヘエ」

「それは忠助のいったことでわかったよ」

「あの男は人声がしたので裏木戸から覗いたといったろう。その時、水音がして誰か町の方へ逃げて行ったといった――その時はもう久治はいなかった筈だ――棹を置く場所を久治は知っている筈はないから、月のない夜に、それを取出せるわけはない。もう一つ忠助は外へ出て四半刻近くも帰らなかったと、お常も幸吉もいっているのに、本人の忠助はすぐ戻ったといった。――それから忠助が無理に主人を褒めるのも変だし、これは後でわかったが、金も随分取り込んでいるし、お萩も隠し戸棚へ主人が死んだ後では忠助が来たと言っている」