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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lesen Sie 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.573 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

ましたよ」

「それがどうしたのだ」

八五郎の話は、娘の逆立ちとは、だいぶ縁が遠くなりそうです。

「そのうちで、同じ通り二丁目の金貸、裏店ながら、式部小路に乗出している、浅田屋治平から借りた二千両が、先月いっぱいに返さないと大変なことになる、沢屋が店を畳んで、浅田屋に引渡し、夜逃げでもしなきゃ、恰好の付かないことになる」

「――――」

「浅田屋にして見れば、諸方に散っている沢屋の証文を、出来るだけ手に入れ、嫌応言わさぬ催促で、表店の沢屋を退転させたさでいっぱいだ。悪い商人は、こんな駆引で、表店の大店を乗っ取る手もあるんですね、そこへ行くと此方とらは」

「馬鹿にしちゃいけない、叔母さんの部屋借りを追い立てたって、何んの足しになるものか」

「その通りで」

「それから沢屋の方はどうなった」

「沢屋の主人は生れながらの半病人で、近頃は身動きも出来ないで、総領の大三郎は、たった十五でその上念入りの弱虫だ。畳の上に両手を突いて拝んでは見たが、金貸が商売の浅田屋は勘弁してくれそうもない、心掛けた一丁目の表店を、このはずみに、手に入れたくってうじうじしている。この世話場を見せたかったな、親分」