Japanische Klassiker mit Furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.361 Zeichen · 483 Bildschirme
とうら淋しそうに眼をしばたたかれた。
ともかく絵のような太子に向い合って、異国のさまざまな話に耳傾けながら静かなホテルの奥まった一室に深々と椅子に凭れていると、私の気持まで何となく異国風な雰囲気の中に溶け込んでゆくのを覚えるのであったが、匂いの高い香料を入れた紅茶も、もうさっきからシャアの手で何度か取り換えられた。そしてこうしたところでこうした服装の太子と話しているよりもやっぱり私には、見慣れた欧州風の服装を着けた昨日のMR・シュータンの姿の方が、親しみがあってどうにも忘れられなかった。ニヤニヤしながら私がそれを切り出すと、太子はすぐ快く承諾された。
「麦酒を上って愉快そうになすってられるあなたを見ているのは、私にも愉快です。どうせ夕飯を御一緒にしようと思っていたのですから、これから歌舞伎へでも御一緒にまいりましょう。そして今日はシャアも連れて行ってやりましょう」と微笑みながら側に立っている容貌魁偉なシャアに何か母国語で言われた。見る見るシャアの頬にも、喜色が湧き上がってきた。「では着換えてきます間、ちょっと御免下さい、シャアがお相手をしていますから」