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Japanische Klassiker mit Furigana

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れもん

檸檬・ある心の風景 他二十編

梶井 基次郎

Lesen Sie 檸檬・ある心の風景 他二十編 (れもん) von Kajii Motojirō (梶井 基次郎) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.934 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

ことに大槻は作家を志望していて、茫洋とした研究に乗り出した行一になにか共通した刺激を感じるのだった。

「どうだい、で、研究所の方は?」

「まあぼちぼちだ」

「落ちついているね」

「例のところでまだ引っ掛かってるんだ。今度の学会で先生が報告するはずだったんだが、今のままじゃまだ貧弱でね」

四方山の話が出た。行一は今朝の夢の話をした。

「その章魚の木だとか、××が南洋から移植したというのはおもしろいね」

「そう教えたのが君なんだからね。……いかにも君らしいね。出鱈目をよく教える……」

「なんだ、なんだ」

「狐の剃刀とか雀の鉄砲とか、いい加減なことをよく言うぜ」

「なんだ、その植物ならほんとうにあるんだよ」

「顔が赤いよ」

「不愉快だよ。夢の事実で現実の人間を云々するのは。そいじゃね。君の夢を一つ出してやる」

「開き直ったね」

「だいぶん前の話だよ。Oがいたし、Cも入ってるんだ。それに君と僕と。組んでトランプをやっていたんだから、四人だった。どこでやっているのかと言うと、それが君の家の庭なんだ。それでいざやろうという段になると、君が物置みたいな所から、切符売場のようになった小さい小舎を引張り出して来るんだ。