Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
この人はタナゴ針も自分でつくり直して使っていた。五十本、百本という針の中から、好みの針を五、六本より出し、神棚にあげる小さいローソクでそれのヤキを戻し、針の内ぶところを細かいヤスリで磨いて、カエリの顎を短くし、改めて油をつけてヤキを入れた。
今では、タナゴ針もアユの蚊針のように何種類もある。ぼくが現在持っている針だけでも「ミコシ」、「流線」、「袖型」、「長袖」、「狐」、「半月」、「新半月」、「豆小袖」、「アブミ」、「ハヤガケ」、「ひねり」、「新タナゴ」等々。大きさも一厘から三厘くらいまで。それに「金がけ」、「銀がけ」、「いぶし」……、いやどうも、まことにうるさいことである。
このタナゴの競技会も、数釣りと目方釣りとたいがい二回くらいやる。目方釣りのほうは魚の形の大きいものをよって釣る。また、数釣りのときは、魚の小さいのをよって釣る。名人級になると、両手に約五百尾持てるくらいである。
名人はタナという字をよけて釣り
タナゴなどという小さい魚に、心魂を打ち込んで夢中になるのはなぜだろうか。――複雑多種な釣技がこの釣りの特色であるからだ。
流れのある川の杭がらみ、石垣のくずれ、細の枯れ葦の間、沼、池、用水、深いところ、中層釣り、流速釣り、見釣り、誘い釣り、ウキ釣り、脈釣りと千変万化。