Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
その日は早じまいして帰ってきたが、そんなところが竿師のむずかしい点である。
本来は、食わせ竿と蚊針の瀬釣り竿とを、別に二本あつらえるべきだが、これも、ぼくは穂先だけ替えて、一本で使っていた。
ヤマベ釣りの家元ともいうべき土師清二先生のお供をして、酒匂川へ行ったことがある。「三日見ぬまの桜かな」で、一年も河原へ行かずにいると、見当もつかなくなる。もっともこの日は何とかいう雑誌社が、河原で二人の写真を撮らせてくれというので出かけたので、釣りは二の次ではあったが、河原へおりてみると、もう写真のポーズどころではない。「何でもいいから早く撮ってくれ、釣りだ釣りだ!」と、夢中になっているので、写真屋さんもあきらめて帰って行った。
そのとき、ぼくの目の赤いのを土師先生がみて、「どうした」と聞く。
「前の晩、どうしても眠れなかったので……」というと、
「その年をして、今でも遠足の前の晩の小学生のような気持ちになれるとはアッパレなものだ」と、おほめにあずかった。
初夏でもぼくは、ヤマベ釣りには魔法ビンを持って行かない。風通しのよいカゴの腰ビクに釣り場で草を取って入れ、十尾くらい釣ると河原で魚の腹をさいてワタを出し、仕切りをして釣った魚をその上に乗せて持って歩く。