Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
」
「厭だ!」
蝶吉は閨を透見したものを、辱しめ、且つ自分のしどけなかったのを愧ずるごとき、荒ッぽい調子であったが、また自ら危んで、罪の宣告を促して弱々しく、
「何か言っていましたか。」
「残らず、」と神月はきっぱり言った。
「へい、」と真面目に、蝶吉はたちまち三ツばかりものの言いざまに年紀を取ったが、急に気を換えて、
「だって、すっかり快くなってよ。西洋じゃあ皆平気ですって。また田舎なんぞには当前だと思ってますとさ、私もうさっぱりしたんです。
体にも障らなかったといって、今夜ねえ、床上げやら、何やらで、内の姐さんが赤飯を炊いてくれました。そして一杯飲んだんですもの、祝ったくらいじゃあありませんか、不可くッて、え、え?」
蝶吉は梓が何か易からぬ面色があるのを見て、怪しむ様子。
梓は急に語も出でず腕を拱いて黙然としていた。
「よう、何を鬱ぐのよ、私のことなんですか、不可くッて、」
「可いも悪いもお前、」
言語道断だ。
「だってしかたがないじゃあありませんか、」と詮方なげに蝶吉はぱっちりした目を細うして、下目使いで莞爾したが、顔を上げてまじくりして、
「もっとも何なのよ。