Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Lesen Sie 湯島詣 (ゆしまもうで) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.004 Zeichen · 122 Bildschirme
蹴飛ばしてやろう、おのれ、見返してやろう、おのれ誑してやろう、嬲ってやろう、死ぬような目にあわしてやろう。泡を吹かせずにおくものかと、それからは気に張が出て、稽古事も自分で進み、人には負けぬ気で苦労も気にせず、十七の年紀まで遣り通したが、堅い莟も花になって、もうあとへ、自分を姉さんといって冊くのが出来て、秋の仁和賀にも引を取らず、座敷へ出ても押されぬ一本、地は清元で、振は花柳の免許を取り、生疵で鍛え上げて、芸にかけたら何でもよし、客を殺す言句まで習い上げた蝶吉だ、さあ来い!
花も見、月も見る癖に、活きた女を慰もうとする畜生等、目にものを見せてやろう、簪の先が尖ってるから、憎まれて怨まれて、殺されそうになったらば、対手の目球を突潰して、体だけ逃げれば可いと、柳眉星眼火の唇。満腔の不平を湛えて、かえって嫣然として天の一方を睨むようになり得ると、こはいかに、薄汚い、耳の遠い、目の赤い、繿縷を纏った婆さんが杖に縋って、よぼよぼと尋ねて来て、生の母親が大病である、今生でたった一目、名残が惜みたいという口上。
夢にも逢いたい母様と、取詰めて手も足も震う身を、その婆さんと別仕立の乗合腕車。