Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
「一杯ぐらい、女だって飲めなくては不自由ですな」と大島さんは元気に笑った。西日が暖かに縁側にさして、狭い庭には大輪の菊が白く黄いろく咲いていた。畑も田ももうたいてい収穫がすんで、向こうのまばらな森の陰からは枯草を燃やす煙がところどころにあがった。そばの街道を喇叭の音がして、例の大越がよいの乗合馬車が通った。
その夜は学校にとまった。翌日は午後から雨になった。黄いろく色づき始めた野の楢林から雨滴れがぽたぽた落ちる。寺に帰ってみると、障子がすっかりはりかえられて、室が明るくなっている。荻生さんが天長節の午後から来て、半日かかってせっせとはって行ったという。その友情に感激して、その後会った時に礼を言うと、「あまり黒くなっていたから……」と荻生さんはべつになんとも思っていない。「君は僕の留守に掃除はしてくれる、ご馳走は買っておいてくれる、障子ははりかえてくれる。まるで僕の細君みたようだね」と清三は笑った。和尚さんも、「荻生君はほんとうにこまめで親切でやさしい。女だと、それはいい細君になるんだッたが惜しいことをしました」こういってやっぱり笑った。
晴れた日には、農家の広場に唐箕が忙わしく回った。