Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
と先生は順々にきいてゆく。
「昨日からいやでたまりません」
「内藤君、きみはどうだ? きみも勝ったじゃないか?」
「…………」
「どうだね?」
「僕が一番わるいんです」
「いや、心持ちさ」
「尾沢君が鼻血を出した時……」
「どうした?」
「僕はまあなにをしているんだと思いました」
「尾沢生」
「はあ」
「きみはどうだ?」
「僕は家でお父さんにしばられました」
「どうして」
「…………」
「いいたまえ。かまわないよ」
と堀口生が口を出した。
「堀口君と遊んじゃいけないっていわれているのに……」
「きみが一番ばかを見ているよ」
と先生はなお一人一人について感想をもとめた後、
「きみたちは皆後悔している。喧嘩をしてわるかったということがそれぞれわかっているんだから、この上責めても仕方がない。しかし堀口君だけには約束があったね?」
と堀口生をかえりみた。
「はあ」
「持ってきたかい?」
「…………」
「先生」
と松村君が立ちあがった。堀口生は今度事件をおこしたら退校届を持ってくることになっている。
「なんですか?」
「堀口君は一番後悔しています。僕後からくわしく申しあげます」
「とにかく、堀口君」
「先生」