Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

たでくうむし

蓼喰う虫

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 蓼喰う虫 (たでくうむし) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.066 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

………」

要はとうとうアラビアン・ナイトを思い切って、やっとソファから身を起した。

「しかし、………僕は直接知らんのだからどうとも云えないが、………そんなことを云う男は不愉快だな。見ように依っては随分悪く取れなくもない」

「けども君、悪い奴なら女の機嫌を取るようなことを云うだろうが、それをそう云わないところに正直さがありはしないか」

「僕はそう云う正直は嫌いだ。正直じゃあない、不真面目なんだ」

「君の性質ではそうだろう。しかしどんなに思い合った仲だっていつかは飽きる時が来る。永久に同じ愛情で通そうと云うのは無理なんだから、約束出来ないと云うのにも理窟はあるよ。僕が阿曽でもやっぱりそう云うかも知れんね」

「それじゃ飽きたらば又別れるでいいのかい?」

「飽きると云うことと、別れると云うこととは別さ。飽きたからって、又おのずから恋愛ではない夫婦の情愛が生ずると思う。大概の夫婦はそれでつながっているんじゃないか」

「阿曽と云う男が立派な人間でありさえすればそれでよかろう。けども飽きたからと云って放り出されたらどうなるんだ。そこの保証が附いていないんじゃあんまり心細いじゃないか」