Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
と話されてはじめて合点がいったが、その忌むわけだけは一向に分からずにしまった。
また、露都に有名な日本好きの寡婦がいるが、私も平素非常に世話になっておったので、その年の復活祭になにか贈り物をしようと思って種々案じた末、デンマークの陶器を選んだ。これは北欧の一名物で、多くはいろいろな動物の置物であるが、その細工の精巧なると、薬のかけぐあいのおもしろいので有名である。さて、私はなにげなく象と駝鳥の置物二つを買って、マダムのもとへ持って行ったところが、はじめは大喜びで嬉しそうに早速その紙包みを解いたが、中から最初に駝鳥が出るやいなや、マダムは一目見たばかりで、これはとばかりにオッたまげた。私もなにごとかと驚いた。たまげながらマダムの語るところを聞くと、「わたしは寡婦である。駝鳥は子供を持ちきたすものである。これは大変だ、アー大変だ」というので、暫時は泣かんばかりだ。贈り物の主は呆然自失せざるを得なかった。迷信はおおむねかかる程度にまで、有識者、無識者を通じて露人の頭へ染み込んでおる。日本でも鼬の道切りを忌むように、ロシア人もまた、黒猫が道を横切れば、非常に悪い兆しであるといって大騒ぎをやる。