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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

川をへだてて、讃甘神社(むかしの荒巻神社)の森と相対し、四顧、山ばかりしか見えない。今も、静かな山村である。清流吉野川だけが、四世紀前も、つい昨日のように、変りなく、流れている。

そこは、むかしの竹山城下(現、英田郡大原下町)ともすぐ近い。

また、その城下から遠くない所に、下庄という一村があった。

室町末期の、明応から文亀年間の頃、平田将監という者が、下庄村に住んでいた。そして、竹山城主の、新免伊賀守に仕えた。

将監の子に、武仁という者があり、十手術に達し、号して無二斎という。

永禄年間には、京の御所(足利将軍家)へ出て、その技術を示し、地方では、かなり名誉の者であったらしい。

その子が、武蔵であった。

平田氏の祖先は、播州の豪族、赤松氏のわかれで、地方史的にみれば、土着人であり、いわゆる「地ざむらい」と呼ぶべき者であった。立派な家系として、土地では、認められていたことと思われる。

宮本の姓は、無二斎が、晩年、下庄からそこへ移って、おのずと、因って彼の姓となったものと考えられる。

べつに、新免という姓ももっていた。無二斎が、禄仕している主家の姓を、ゆるされたものである。