Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.786 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

全文は非常な長文であるから、元より、一気に書かれたものでなく、翌年、或は、翌々年までへかけて、折々、筆をすすめたものだろう。

全文を、地、水、火、風、空、の五巻にわけてある。

第一の「地の巻」は、兵法の総論、二天一流の基盤を説いているので、これを、地と名づける。第二は、身と心との、自由、無碍天放の境地。いわゆる自然なるままの水の方円にしたがうの道を説いたので、これを「水の巻」と名づく。

第三は、「火の巻」である。第四「風の巻」それぞれあらゆる処身の妙を、微に入り、細にわたって、究理し尽してやまない。

その辞々句々を、細心に含味してゆくと、およそ、武蔵が、六十年の巷で、何を知って来たか、どう歩いてきたか、髣髴と、彼の生涯が、分ってくる。文字の表には、いわれてないことも、歴々と、彼の血みどろな解脱のすがたが――己れに剋って来た足蹟が、読みとられる。要するに、五輪書も、かれの人生体験の外のものではない。

五輪書中、彼が、もっとも、力をそそいでいるのは、さいごの「空の巻」であろう。ここに至って、この書は、世の通念的な兵法書ではなく、荻昌国や以後の人もいったように、精密なる哲学書である。