Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
そこの屋根が、はば五十センチ、長さ二メートルほど、ほかの屋根と色がちがっているのです。さわってみますと、そこだけ、かわらでなくて、鉄の板でできているらしいのです。見たところは、形も、色もかわらとそっくりですが、鉄の板をかわらをならべたような形にして、かわらと同じ色をぬったものだということがわかりました。
女中さんは、そのほそ長い鉄の板に、手をかけて、ひっぱってみました。するとこれも、ちょうつがいになっていて、ふたのようにひらくのです。うすい鉄の板ですから、そんなに重くはありません。
「ああ、あいつは、ここにかくれていたのかもしれない。」
女中さんは、鉄の板の下が、ほそ長い空洞になっていて、人間が横になってかくれられるのにちがいない、と思いました。
そこで、力をこめて、その鉄の板を、グッとひらいたのですが、ひらいたかとおもうと、女中さんは「アッ!」と声をたてて、そのまま、身うごきもできなくなってしまいました。
じつに、おどろくべきものを発見したのです。ああ、これは、どうしたことでしょう。その空洞の中には、手足をしばられ、さるぐつわをはめられた、ひとりの少年が、ぐったりとなって、横たわっていたではありませんか。