Clásicos japoneses con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas
「おさしつかえございませんか。ここで申し上げても」
「反対かな。そちは」
「いや、決して」
陳宮が、頭を下げたので、呂布はほっとして、
「吏員どもが出てくるとうるさい。あの亭へ行こう」
閣を出て、木蘭の下を歩いた。
水亭の一卓を囲んで、
「そちにはまだ話さなかったが、妻も良縁というから、娘をやることに決めたよ」
「結構でしょう」
陳宮の答えには、すこし奥歯に物がはさまっている。
「いけないかね」
呂布は、彼の諫めをおそれながら、彼の保証をも求めていた。
「いいとは思いますが、その時期が問題です。挙式は、いつと約しました」
「いや、まだそんなところまでは進んでいない」
「約束からお輿入れまでの日取りには、古来から一定した期間が定まっておりましょう」
「それによろうと思う」
「いけません」
「なぜ」
「世上一般の慣例としては、婚約の成立した日から婚儀までの期間を、身分によって四いろに分けています」
「天子の華燭の式典は一ヵ年、諸侯ならばそのあいだ半年、武士諸大夫は一季、庶民は一ヵ月」
「その通りです」
「そうか。むむ……」と、呂布はのみこみ顔で、
「袁術は、伝国の玉璽を所有しておるから、早晩、天子となるかもしれない。