Clásicos japoneses con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas
大江の魚
一
呂布は、心とは反対に、再三辞退したが、玄徳は、彼の野望を満足さすべく、身を退いて、小沛の田舎城にひき籠ってしまった。そしてしきりと憤慨する左右の者をなだめて、こういった。
「身を屈して、分を守り、天の時を待つ。――蛟龍の淵にひそむは昇らんがためである」
大江の魚
一
大河は大陸の動脈である。
支那大陸を生かしている二つの大動脈は、いうまでもなく、北方の黄河と、南方の揚子江とである。
呉は、大江の流れに沿うて、「江東の地」と称われている。
ここに、呉の長沙の太守孫堅の遺子孫策も、いつか成人して、当年二十一歳の好青年となっていた。
「彼は、親まさりである。江東の麒麟児とは、彼であろう」
世間でも、父の遺臣の中でも、彼の成長に期する者は多かったが、如何せん、父孫堅の屍を曲阿の原に葬って、惨たる敗軍をひいて帰ったその年は、まだ年歯わずか十七歳で――。以来、賢をあつめ、兵を練り、ひそかに家名の再興を計っていたが、逆境のつづく時はどうしようもなく、遂にその後長沙の地を守りきれない悲運に会してしまった。
「時節が来たらお迎えに来ますから、しばらく、田舎に隠れていて下さい」