Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas

Aozora Bunko

三

、第3水準1-92-6)の顔いろが、今はただ一つのたのみだった。賈※(「言+栩のつくり」、第3水準1-92-6)は落着いて答えた。

「だいじょうぶです」

「まだ大丈夫か」

「まだ? ……いやいや、頑としてなお、この城は支えられます。のみならず、曹操を生擒りにするのも、さして難かしいことではありません」

「えっ。曹操を」

「大言と疑って、わたくしの言を疑うことがなければ、必ず、曹操の一命は、あなたの掌の物としてご覧にいれます」

「どういう計りごとで?」

張繍はつめ寄った。

三

賈が胸中の計とは何?

彼は、張繍に説いた。

「こんどの戦闘中、ひそかに、それがしが矢倉のうえから見ていると、曹操は、城攻めにかかる前に、三度、この城を巡って、四門のかためを視察していました。――そして彼がもっとも注意したらしい所は、東南の巽の門です。――なぜ注意したといえば、あそこは逆茂木の柵も古く、城壁も修理したばかりで、磚は古いのと新しいのと不揃いに積み畳まれている。……要するに、防塁の弱点が見えるのです」

「ムム、なるほど」

「――で、烱眼な曹操はすぐ、この城を陥す攻め口はここと、肚のうちでは決めているに違いないのです。