Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas

Aozora Bunko

と、いう軍事的な意味がもちろん含まれている。

袁術とても、もとより息子の嫁の縹緻や気だてなどより、重点はそこにあるので、慎重評議の結果、やはり呂布は味方に抱きこみたいが、呂布の変り易い信義にはまだ疑いがあるとて、

(ともあれ愛娘の身を先に淮南へお送りあるなれば、充分、好意をもってご返答に及ぼう)

という、返辞だった。

要するに、愛娘を先に質子として送り、信義を示すならば――という条件なのである。

呂布の胸は今、萌からその復命を聞いて迷っていた。

「娘を淮南へ送ったものか、どうしたものか? ……」と。

そして、すでに、

「やろう」と、肚をきめかけた時、ふと、愛娘の歌声が聞えてきたのである。可憐な、そしてまだ無邪気な愛娘のすがたを、苑に見ると、彼はまた気が変って、

「……いや。花嫁としてやるならばだが、質子として、遠い淮南へ、むすめをやるほど、呂布もまだ落ち目になっておらん。袁術のほうでそう高くとまっているなら、この問題はもっと先のことにしよう。……※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)萌、使いの役目、大儀だった。退がって休息するがいい」

と、いった。