Clásicos japoneses con furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lee 食道楽 (くいどうらく) de 村井 弦斎 (むらいげんさい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 167.435 caracteres · 329 pantallas
第二百五 カステラ
しかしまだ柔くってササラを挙げると下へ流れるようですがそれをまた充分に攪き廻していると段々固くなって箸を挙げてもポタリポタリと落ちる位になります。落ちた処が直ぐ平になるようではいけません。落ちたまま高くなって一、二分間は平にならない位の固さでなければいけません。何でも根気好く攪き廻しているのです。玉子廻しの器械があっても三十分位かかりますから箸やササラでは一時間位も攪き廻さなければなりません。そうすると分量は最初の五倍位に殖えて段々固くなって廻すのに骨が折れて来ます。その代り箸を挙げると急に落ちなくなります。この攪き廻し方が非常に草臥れるもので」と料理法の活用はなかなか面倒なり。
第二百五 カステラ
お登和嬢「玉子の泡がそれほどに固くなったら米利堅粉の代りに小麦粉の上等を細かい篩でふるわなければいけません。篩わないとダマが出来てよく混ざりません。その篩った饂飩粉をやっぱり玉子一つに今の中位な匙へ山盛一杯の割ですから玉子三つに三杯だけ少しずつ幾度にも玉子の泡の中へ交ぜるのです。しかし粉が多過ぎると固く出来ていけません。この混ぜ方が少しむずかしいので、パラパラと振りかけておいて、今のササラか箸で極く軽く柔にホンの欺すような心持で混ぜます。