Clásicos japoneses con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas
暦陽(江西省)のあたりまで来ると、彼方から一面の若武者が来て、
「おっ、孫君」と、馬を下りて呼んだ。
見れば、姿風秀麗、面は美玉のごとく、年頃も孫策と同じくらいな青年だった。
「やあ、周君か。どうしてここへ来たか」
なつかし気に孫策も馬を下りて、手を握り合った。
彼は盧江(安徽省)の生れで、周瑜字を公瑾といい、孫策とは少年時代からの竹馬の友だったが、その快挙を聞いて、共に助けんと、ここまで急いで来たのだと語った。
「持つべきものは友だ。よく来てくれた。どうか一臂の力をかしてくれ給え」
「もとより君のためなら犬馬の労もいとわないよ」
ふたりは駒を並べて進みながら睦まじそうに語らった。
「時に君は、江東の二賢を知っているか」
周瑜のことばに、
「江東の二賢とは?」
「野に隠れている二人の賢人さ。ひとりは張昭といい、ひとりは張紘という。だから江東の二張とも称ばれている」
「そんな人物がいるのか」
「ぜひ二賢を招いて、幕僚に加え給え。張昭は、よく群書をみて、天文地理の学問に明らかなんだし、また張紘のほうは、才智縦横、諸経に通じ、説を吐けば、江東江南の百家といえど彼の右に出る者はない」