Clásicos japoneses con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lee 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 312.452 caracteres · 628 pantallas
劉備の首、それでしょう!
いきなり手前がいったものですから韓胤は驚いて、顔色を失いましたよ」
「それはそうだろう。……そしたら韓胤はなんと答えたか」
「ややしばらくてまえの面を見ていましたが、やがて声をひそめて、
――左様な儀は
どうか大きなお声では
仰っしゃらないように。
と、あれもなかなか一くせある男だけに、いい返辞をしたものです」
「ふウム。それから、其方はなにをいおうとしたのか」
「花嫁のお輿入れは、世間の通例どおりにしては、必ず、不吉が起る。順調に運ぶとは思われない。だから、自分からも、主君にそうおすすめ申すから、貴国のほうでも、即刻お取急ぎ下さるように。……こう申して帰ってきたのです」
「韓胤は、おれには、何もいわなかった」
「それはいわないでしょう。この縁談は、政略結婚ですと、明らかにいって来るお使者はありませんからな」
陳宮は、こういったら、呂布が考え直すかと思って、その顔いろを見つめていたが、呂布の心は、娘を嫁がせる支度やその日取りにばかりもう心を奪われていた。
「では、日取りは、早いほどいいわけだな。何だか、ばかに気ぜわしくなったぞ」
彼はまた、後閣へ向って、大股にあるいて行った。