Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lee 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 209.260 caracteres · 418 pantallas
そのどこにも老公のすがたは見えなかった。が老公は、きょうの観客ではなく演者であるから、たれもそれを異として怪しむものは一人もない。
ところで、光圀その人は、まだ楽屋の鏡の間にも来ていなかった。これも出番にはまだ時間があるので、ふしぎではない。――かくて、かれのいるところが、奥の平常の居間とは、あらためて詮索するまでもなく知れきっている。
そこをさして。
いま、大玄関を上がった一組のうちから、佐々介三郎ひとりだけが、かなり大股な足運びで、廊下を曲がって行った。
玄関に上がった一組とは、いうまでもなく、藤井紋太夫のやしきから引揚げて来た、渡辺悦之進、人見又四郎、江橋林助などの面々である。
介三郎ひとりが、紋太夫の家から押収して来た例の書簡や連判をひと抱えに持って、奥へはいって行った後も、悦之進や林助や与平たちは、壁の陰からのぞいて、
(首尾如何に?)
と、奥のほうを、いつまでも窺っていたが、かく、事ありげに、立ち群れているのはよろしくないと、人見又四郎に注意されて、
(いかにも)
とばかり頷きあい、にわかに、そこらのさむらい部屋のほうへ、各※(二の字点、1-2-22)すがたをひそめてしまった。