Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lisez 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 121 812 caractères · 248 écrans
しかし私が死ぬるとは思われません。
顔蔽いせる者 お前は甘えているな。
人間 (やや躊躇して後)わたしは恐れてはいます。もしや死ぬのではなかろうかと。……あゝあなたは私の心を見抜きましたな。ほんとうは私も死ぬのだろうと思っているのです。私の祖先の知恵ある長老たちも昔から自分らのことをモータルと呼んでいますから。
顔蔽いせる者 それはほんとうじゃ。禽獣草木魚介の族と同じく死ぬるものじゃ。
人間 あなたはどなたでございますか。その威力ある言葉を出すあなたは?
顔蔽いせる者 わしは死なざるものに仕える臣じゃ。お前はわしを知らぬかの。
人間 知っているような気もするのですが、……いゝえ、やはり知りません。
顔蔽いせる者 お前はたびたびわしの名を呼ぶようじゃ。ことにこのごろはあまりたびたびなので煩わしいほどじゃ。
人間 ではもしやあなたは? おそれながらお顔蔽いをとって一度だけどうぞお顔をお見せくださいませ。
顔蔽いせる者 わしはモータルには顔を見せぬものじゃ。死ぬるものには。
人間 それはなぜでございます。
顔蔽いせる者 モータルを見るとわしは恥ずかしくて死ぬるからじゃ。
人間 死ぬる者という言葉には軽蔑の意味が含まっているように聞こえます。