Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

Lisez 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 121 812 caractères · 248 écrans

Aozora Bunko

第一幕

第一場

たしかなものがあることは疑われなくなりだした。私はたしかに何物かの力になだめられている。けれど恵みにさだめられているような気がする。それをうけとることが、すなわち福いであるように。行こう。(二、三歩前にあゆむ)向こうの空まで。私の魂が挙げられるまで。

――幕――

第一幕

人物 日野左衛門         四十歳

お兼(その妻)       三十六歳

松若(その息。出家して唯円)十一歳

親鸞            六十一歳

慈円(その弟子)      六十歳

良寛(その弟子)      二十七歳

第一場

日野左衛門屋敷。

座敷の中央に炉が切ってある。長押に槍、塀に鉄砲、笠、蓑など掛けてある。舞台の右にかたよって門がある。外はちょっとした広場があって通路に続いている。雪が深く積もって道のところだけ低くなっている。

お兼 (炉のそばで着物を縫うている)やっとここまでできた。あと四、五日もすればできあがるだろう。なにしろ早くしなくてはもうすぐお正月が来る。松若も来年は十二になるのだ。早く大きくなってくれなくては。ほんとに引き延ばしたいような気がする。