Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Lisez 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) de 野村 あらえびす (のむらあらえびす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 837 caractères · 680 écrans

Aozora Bunko

わけても、古典の演奏に対しては、トスカニーニ以外にこの人ほどの美しさを示し得る人はなかろうと思う。

ワルターのレコードは、ウィーン・フィルハーモニーを指揮したものが最も優れている。私はこの稿を書くまでにはまだ聴いていない。けれどもいろいろの情報を綜合して、彼がウィーンを去るに臨んで入れたモーツァルトの『ジュピター交響曲』が、恐らく今までのワルターでは最も優れたものではないかと思う。なぜかと言うに、モーツァルトを最も端麗に演奏出来る人はワルターを以て第一とするからで、モーツァルトを得意とするワルターが、モーツァルトの傑作『ジュピター』をウィーンを去るに臨んで入れたということは、劇的な気持を醸すに十分である。(このレコードは近く日本コロムビアから発売される。番号はJS一九―二二、傑作集三〇〇)

それに続いては、コロムビアの『世界音楽名盤集』第二輯に入っているモーツァルトの『セレナード』(K・五二五)であろう。これは小さいが非常に見事なもので、ほかにも良いレコードがたくさんあるが、この曲の美しさに溺れ過ぎず、またこの曲の気品を落さぬのは、ワルターを以て第一とすべきだろう。