Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans
五
ヌケヌケと朋輩の悪口を言うのも、お梅を庇う気の親切かも知れません。
五
平次と八五郎は、その夜のうちに、高輪に向いました。留守は隣の女房に頼んで、近いところから駕籠を二梃、女二人の乗物を中に挟んで宙を飛びました。
巴屋はお通夜で、まだ客が残っておりました。事件の形相が、どうやらむずかしそうなので、平次はいつもの流儀で、湮滅させられる前に証拠をかき集め、それを有機的に組立てて、夜の明けぬうちに埒をあけようとしたのです。
巴屋では、娘のお絹と、下女のお六が見えなくなって一応はあわてましたが、内儀のお滝が事情を心得ているらしいので、静かにその帰りを待っている姿でした。乗物は場所柄だけに、高輪の立場から出したもの、別に案ずるほどのことはなかったわけです。
店口の賑やかなのを嫌って、平次は裏からそっと入りました。お六は心得て小座敷に通し、二階に引っ込んだばかりの内儀のお滝を呼んで来てくれました。
「ま、まア、銭形の親分さんを」
お滝はイソイソと降りて来て、平次の労を犒らいます。夜更けのことではあるが、客あしらいになれて、なかなかの応対です。
「飛んだことでしたね。