Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

五

直させて秘蔵して居たことは、一座で知らないものもなく、六助がその切れ味を自慢すると『一分正宗』などと冷かしていた――と、これは小左衛門、金太、与三郎の三人の口が揃います。

五

平次はともかく一座の者を一人ずつ調べる気になりました。さいしょに匕首の持主なる囃子方の六助、楽屋の隅へ呼出されて、五尺そこそこの小男の癖に、精いっぱいの肘を張ります。

「こいつはお前の道具だそうだな」

平次はその大ダン平のような匕首を見せました。

「ヘエ、あっしの物で、小屋中で知らない者はありません」

「お鈴が落ちたとき、お前はどこに居たんだ」

「舞台の奥に居りました。下座の囃子はお伝さんに任せて、ちょいと親方の後見をしておりました。親方の小左衛門が舞台に出るときは、私が後見をすることになって居りますので」

「そのとき舞台には誰と誰がいたんだ」

「皆んなおりました。金太も親方もお内儀さんも、幕切れで賑やかな舞台でしたから」

「与三郎は?」

「あれは木戸を動きません」、

「こんな小屋には、道具調べというのがあるそうだな」

「金太の役目になって居ります。朝のうちに調べた上、綱渡りなどは危ない芸当ですから、太夫が綱に掛る前に、いちおう調べて置きます」