Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たまものまえ

玉藻の前

岡本 綺堂

Lisez 玉藻の前 (たまものまえ) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 703 caractères · 261 écrans

Aozora Bunko

「三浦殿の御家来衆は大勢でござりまするか」と、彼は訊いた。

「上下二十人で、ほかに衣笠殿と附き添いの侍女が二人じゃ」

「二十人の御家来衆とあれば、烏帽子の御用もござりましょう。して、お宿は……」

「七条じゃ。時どきに来て見やれ」

「その折りにはよろしく願いまする」

千枝太郎は彼と約束して別れた。家へ帰ってきょうの話をすると、あきないに馴れた叔父の大六は言った。

「そりゃ誰とても同じことで、顔馴染みのうすいあいだは商売も薄いものじゃ。これを飽きずに堪えねば、職人も商人も世は渡られぬ。まして三浦介殿が家来の衆と顔馴染みになったは仕合わせじゃ。坂東の衆は気前がよい。ぬけ目なくその宿所へ立ち廻って、ひとかどの得意先きにせねばならぬぞ」

古塚のことも気にかかりながら、きょうは京じゅうを一日あるき廻って、千枝太郎もさすがに疲れたので、そのまま寝てしまった。あくる日は早く起きて京の町へ出た。

七条へ行って、三浦の宿所を探していると、きのうの家来に丁度出逢った。家来はきのうと違った直垂を着ていた。千枝太郎は馴れなれしく話しかけて、彼の名が小源二ということまでも聞いてしまった。