Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かんかんむしはうたう
かんかん虫は唄う
吉川 英治
Lisez かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 006 caractères · 182 écrans
赤い舌
こういう人たちにありがちな尊傲な、それも至って安っぽい官僚ぶりを鼻にかけながら、座蒲団の上に大きな臀部をぶえんりょに乗せて、
「おかみ、この別嬪は」
と鼻で、お光さんを指したものである。
「わたし?」と、お光さんは先に答えた。
「ゆうべ、おたくでごやっかいになった、トム公の同類のお光というもんですわ。――むらさき組のお光さん。え、わたしのこと。君! まだ新米らしいわね」
顔ばかり見つめてしまって、うもすも言うのを忘れている刑事をうしろに置いて、お光さんは、家の中を素通りすると、とんぼのように裏通りの秋晴れへ出て行った。
赤い舌
トム公は、ゆうべも今朝も、伊勢佐木警察署の刑事部屋で、刑事たちに、さんざん撲られたり蹴られたりした。けれどやがて九時ごろ、西戸部の少年懲治監へ廻されて来てから、急に、故郷へ帰って来たように、愉快になれた。
ここは監獄ではない。そうかといって、学校や家庭のようでもなかった。高い黒塀は一丈もあるし、陽当りのわるい部屋には一つ一つ錠がかかるようになっている。昔は――明治四、五年ごろには、戸部の西洋牢と言って、ふつうの罪人を収容した遺蹟だそうであるが、今では畳を敷いて、遊戯場には一個のピアノを置き、曲木細工の椅子が四つほどもあって、英国社会教育家のなにがしという老外人が、不良児の感化事業を試み