Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かんかんむしはうたう
かんかん虫は唄う
吉川 英治
Lisez かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 006 caractères · 182 écrans
征服
ポケットの口にハーモニカを短銃のようにのぞかせているトム公だった。
「お光さん」
「あ、トム公、おまえここにいたの?」
「主人はすぐそこの奥に寝ているぞ、いないなんて、大嘘さ、おれが連れて来てやろう」
と、大股にあるいて、隣室の扉をぽんと足で開けた。すかさずに、広東服のお光さんは、彼につづいてその部屋の口から、
「ご主人、起きて頂戴な」
と、覗いた。
征服
「誰だおまえは。やたらに人の居宅へはいって、寝室へまで無断で来るやつがあるか。警察へ言うぞ」
「結構ですわ」
と、お光さんは、椅子に倚って、ほそい脚線を組みあわせた。
「けれどご主人、君は、私の用向きを聞かなくってもいいんですか」
「おまえみたいな婦人に、わしは、何の用件も持っとらん。いずれおまえは、女愚連隊とか、ハンケチ女とかいう、そんな類の者じゃろう」
「そうよ、私は、ハンケチ女から成り上がった、女の愚連隊よ。しかしご主人、君もつい十何年かまえは、港橋で真っ黒なパイスケを担いでいた石炭担ぎじゃなかったの」
「失敬なことを言うな。つまみ出すぞ」
「おもしろい、私が、つまみ出されるかどうか、トム公、そこで見物しておいで」