Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

Lisez かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 006 caractères · 182 écrans

Aozora Bunko

離亭の茶席へ誘ったところで、理平は、伯のふところにはいって、商法にかかるつもりだった。が、その胸算を切り出さないまえに、伯は奈都子のたてた薄茶をひと口のんで、

「高瀬、すこし、女将に話があるんじゃが、みんなあッちへやってくれんか。む、君も……」

そして、千歳の女将だけを、そこに止めた。

「あら、みんなお人払いをして、何でございますの御前様」

「おむら、もそッと、前へよれ」

「こうでございますか」

と、おむらは笑いながら膝をすすめて、

「いやに改まって、変じゃございませんか」

「女というものは、どうして、そうすぐ気を廻すんじゃろう」

「あら、そんな意味じゃございませんわ。御前様こそ、私の申しあげたヘンをヘンにお取りになっていらっしゃるくせに」

「冗談は措こう、時間がない」

「どうしても、こん夜の終列車でお帰りでございますか」

「ム。そこで、お前に頼み残して行きたいことがあるんだが、無論、きいてくれるだろうと思う。――ほかじゃないが、極めて内輪の話だ。秘密を守ってもらわなければ困る」

「なんなりと、私で、できますことならば」

「わしが民部省に勤めていた頃、もう二十年も前だから、権書記じゃ。