Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

Lisez かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 006 caractères · 182 écrans

Aozora Bunko

むろん、生家の方は、親族会議の結果、絶縁になっとる」

「困ったお姫さまですことね」

「堕落すると、女でも、底なく落ちてゆくものとみえる。そのあげく、こんどは、わしの名を騙り歩いて、大胆な詐欺をして廻った。大隈の親戚、千坂の娘というので、慾につられた被害者が、ぞくぞくと、警察へ届けてくる。初婚の時から、約十年間、わしも迷惑をしたが、千坂家の親類はみなどれほどの不名誉に泣いたかわからぬ」

おむらも、そこまで聞くと、古い新聞記事で読んだ、女天一坊だの、華族の女詐欺師だのという、あくどいみだしを記憶の中に拾うことができた。

だが、それもずいぶん古い巷の世間話だのに、今ごろになって、伯は、何を自分に頼むというのだろうか。

「その……何と仰っしゃいましたッけ、桐代さんでしたか、千坂様のお嬢様は」

「ム、桐代」

「その後、どうなさいましたか」

「とうとう、しまいには、横浜の時計屋を詐欺して逃げたり、旅役者といっしょに、悪いことをして歩いたりしたあげく、水戸警察署に捕まって、検事局に廻され、重禁固二年かの処刑をうけたが、その時、妊娠であったので、執行猶予をされたことだけは聞いたが……以来杳として消息も聞かずに来たんじゃ。