Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lisez 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 121 812 caractères · 248 écrans
(肩をそびやかすようにする)
かえで 私はなんだかうれしくなって来ました。(ほれぼれと唯円の顔を見る)ほんとうにいつまでもあなたのおそばにいられるようにしてくださいよねえ。
唯円 きっとそうしますよ。
かえで おゝ、うれしい。そしたら私あなたを大切にしてよ。
この時夕暮れの鐘が殷々として鳴る。
かえで (立ち上がる)私きょうはもう帰らないといけないのよ。
唯円 も少しいらっしゃいよ。
かえで でもおそくなると困るのですもの。
唯円 ではちょっとの間。あの夕日があの楠の木の陰になるまで。私は帰しませんよ。(さえぎるまねをする)
かえで (すわる)私も帰りたくなくてしょうがないのよ。
二人しばらく沈黙。
唯円 かえでさん。
かえで はい。
唯円 かえでさん。かえでさん。かえでさん。
かえで まあ。(目をみ張る)
唯円 あなたの名がむやみと呼んでみたいのです。いくら呼んでも飽きないのです。
かえで (涙ぐむ)私はあなたといつまでも離れなくてよ。墓場に行くまで。
唯円 私は恋の事を思うと死にたくなくなります。いつまでも生きていたくなります。
かえで でも人は皆死ぬのね。このたくさんな墓場を御覧あそばせ。