Classiques japonais avec furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lisez 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) de 野村 あらえびす (のむらあらえびす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 837 caractères · 680 écrans
ヒュッシュのリードは少しも派手ではないが、その解釈、用意、心構え、技巧は、ほとんど完璧である。地味で、落ち着いて、リードの約束を超えた、劇的な誇張などは微塵もなく、舞台効果のために、泣き声を張りあげるようなことは絶対にない。
極言すれば、ヒュッシュはそのまま教科書である。どんな歌い手でも、自分の芸術としてリードを扱う場合には、多少の歌い崩しは常識とされているが、ヒュッシュにおける限り、ほとんど歌い崩しらしい歌い崩しのないのは、まさに奇蹟的な端正さで、どんなやかましい先生が、楽譜と睨めっこをしながら聴いても、不思議なことに、ヒュッシュにはまず非の打ちどころがないのである。
レコード・アーティストのリード歌いのうちで、一番歌い崩しの猛烈なのはレーケンパーとタウバーで、シュルスヌスも、スレザークも、ゲルハルトも、その点は決して他人様に遅れを取るものではない。ドゥハンとシューマンは比較的少いが、それでもヒュッシュに比べると、決して端正な表現とは言えなかった筈である。
ヒュッシュの歌の値打は、シュナーベルのピアノと同じように、スタンダードとしての強大な威力で、その端正な表現に、驚くべき芸術感を盛ったところに、一流アーティストとしての品位があると思う。