Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Lisez 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) de 野村 あらえびす (のむらあらえびす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 344 837 caractères · 680 écrans

Aozora Bunko

は代表的傑作で、ショーソンの新鮮さと、ショーソンの人間味と、ショーソンの愛を最もよく現わしたものと言えるだろう。ティボーとコルトーの演奏は、巧みにこの曲の香気を伝え、そのやるせなき憂愁と、快活な歓びとを撒き散らす、まことに得難き芸術的境地である。

『クロイツェル・ソナタ』は、風格の高さと、趣味の純粋さにおいて一頭地を擢くもので、ある人はこのティボー、コルトーの組合せを以て第一の出来とするだろう。しかし、それは風格であり趣味である。『クロイツェル・ソナタ』の要求する情熱や、迫力や、気魄は、ラテン人コルトー、ティボーの柄にないことはあまりにも明らかだ。若かりし日のベートーヴェンが、渾身の熱情奔騰するに任せた豪華壮麗な『クロイツェル・ソナタ』は、他に演奏の適材があって然るべきである。即ち、よく歌うクライスラーや、快刀乱麻を断つのフーベルマンや、冷美幽婉のゴールドベルクに委ねるのになんの不思議があろう。

深夜、竹針を剪って、心静かに享楽するには、私といえどもコルトー、ティボー盤を選ぶであろう。しかし『クロイツェル・ソナタ』の本格的な演奏として、開き直って等級を定めることになれば、やはりクライスラー、ルップ、フーベルマン、フリートマンを挙ぐるの妥当なるを感ぜざるを得ない。