Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にちりん

日輪・春は馬車に乗って 他八篇

横光 利一

Lisez 日輪・春は馬車に乗って 他八篇 (にちりん) de 横光 利一 (よこみつりいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 86 787 caractères · 177 écrans

Aozora Bunko

二十

「兄よ、部屋を出よ。我は爾よりも先に出た。不弥の女よ、兄を出せ。」

反耶は眉間に皺を落して入口の方へ歩いて行った。童男は彼の後から従った。使部は最後に訶和郎の死体を抱いて出ようとすると、卑弥呼は彼の腕から訶和郎を奪って荒々しく竹の遣戸を後から閉めた。

「ああ、訶和郎、われを赦せ。われは爾の復讐をするであろう。」

彼女は床の上に坐って、歯を咬みしめた訶和郎の顔に自分の頬をすり寄せた。しかし、その冷い死体の触感は、やがて卑狗の大兄の頬となって彼女の頬に伝わった。彼女の顔は流れる涙のために光って来た。

「ああ、大兄よ。爾は爾の腕の中に我を雌雉子の如く抱きしめた。爾はわれをわれが爾を愛するごとく愛していた。ああ大兄、爾は何処へ行った。返れ。」

彼女は両手で頭をかかえると立ち上った。

「大兄、大兄、我は爾の復讐をするであろう。」

彼女はよろめきながら部屋の中を歩き出した。脱ぎ捨てた彼女の古い衣は彼女の片足に纏りついた。そうして、彼女の足が厚い御席の継ぎ目に入ると、彼女は足をとられてどっと倒れた。

二十

反絵は閉された卑弥呼の部屋の前に、番犬のように蹲んでいた。前方の広場では、兵士たちが歌いながら鹿の毛皮を剥いでいた。