Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

橋の上の女 ――銭形平次傑作選2

野村 胡堂

Lisez 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 573 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

それは俺は知らない――ともかくお前の顔を滅茶滅茶に潰すつもりで、煮え湯の鉄瓶を掛けてある火鉢を頭から落し、駆け付けたお鈴と与三郎と金太を物蔭でやり過して木戸から抜け出して煙草屋へ行ったのだ」

平次はつづけました。

「――お前はそれをお鈴の仕業と思い込んだ。お前の人気ときりょうを妬んで、お前の美しい顔を滅茶滅茶にする気でお鈴が火鉢を落したに相違ないと思ったことだろう、――お前の身体の痛みは二三日で癒ったが、身動きが出来ないと言って、寝たまま折を待った――十日もそうしているうち、お鈴の人気は、お前よりぐっと上だということがわかり、いよいよお鈴が憎くなった――今日という今日、舞台の事をよく知っているお前は、少しの隙を狙って床を抜け出し、楽屋裏の大梁に結んだ綱の結び目に、六助の荷物から盗み出した匕首を挟んで置いた」

「――――」

「可哀想に何んにも知らないお鈴は、土間に落ちて目を廻した上、ひどく足を挫いたから、生れもつかぬ片輪になるかも知れない、――お前のような罪の深い女はないぞ。お前のためにひどい目に逢ったお鈴はうわ言にまでお前のことを案じて居るとは知るまい」