Classiques japonais avec furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lisez 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 198 400 caractères · 387 écrans
なりがいるのかいないのか、少年たちの墓もあすこにあるというのならば、それは日野家の墓となぜ一緒に葬ってなかったのか、私にはもっともっと根掘り葉掘り聞いてみたい疑問は胸一杯に蟠っていたのであったが、しかし考えてみればそれはもう昨日までの私の好奇心であって、今の私にはそれどころではないもっともっと重大な聞きたいことが一つあったのであった。それが私が果してこの世に既に生きてはいない人たちに逢ったのかどうかということを決定してくれる今の私にとっては唯一の鍵ともいうべき一番に重大なことなのであったし、またそれを知りたいばっかりに私は今日わざわざここまで出て来たようなものであったが、今私がそのことを言い出そうとした時であった。
茂十さんは言おうか言うまいかとしばらく躊躇っていたようであったが、とうとうこんなことを言い出してきた。
「まあこんなことを言っていいものだか悪いこんだか……大きな声では言われませんが、村方の噂では別荘のお方たちがああやって死に絶えておしまいなすったのも、一つには何でも紀州にいらっしゃる奥様の親御てえ方が、昔は革鞣しとかから出世して、一代に偉い金を作んなすった方とかで、随分人にも酷いことをなすったもんだから、その祟りであの奥様も子供の時分から継母にかかってえらく苛められたとか苦労なすったとかいっ