Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 786 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

寛永十七年二月宮本武蔵

このほかに、熊本奉行所日記には、当時の武蔵の扶持状、その他が記載されている。何しても、忠利は、彼にたいして、座席は大組頭の格として、居宅は、本丸の丘のすぐ前にある古址千葉城の邸を以て、彼を迎えた。

破格な優遇といってよく、ために、多少、藩内の嫉視もかったようである。

武蔵は、それを苦痛に感じていたにちがいない。やがてこの知己忠利が逝くと、彼もまったく、俗交を絶って、その生活は、目立って、世外的な閑日に溶けて行った。

熊本に落ちついた翌十八年、武蔵は忠利の命によって、彼の生涯にわたって研鑽してきた兵法二天一流の事――つまりその集大成を系列して、書いたものを、主家へさし出した。

「三十五箇条」

というのが、それである。

なお有名な、彼の「五輪書」は、翌々年の寛永二十年、熊本郊外の岩殿山の洞窟にこもって、精進潔斎して、書いたもので、彼の死す、前々年の著述である。

死は、正保二年五月十九日。

しかし、病は、春ごろから、彼に、死期のちかいことを、悟らせていた。

ここへ来てからの、無二の友であり心契の人に、泰勝寺(細川家の菩提寺)春山和尚がある。