Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 786 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

少ない彼の書簡

情痴と宇宙。――余韻津々たるものがある。

少ない彼の書簡

ごく最近、私は、武蔵の遺墨としては、真に珍しいといえる新発見の一資料に接することができた。それは武蔵自筆の書簡である。

由来、武蔵の書簡というものは、実に少ない。というよりも、書簡はないといってよいくらいだ。いったい、古人の経歴、性格、日常生活などをさぐるにあたっては、その自筆書簡ほど重要な手懸りになる物はないのだが、武蔵の場合には、ほとんど、その経歴構成の脊梁をなすべき――彼と周囲との消息の類が全く欠けている。これは、正確なる武蔵伝を観、或は想像を立てる上に、致命的な困難をもつ大きな理由の一つである。

彼が、細川家に禄仕する前後の二、三の上申書みたいな物や、家老長岡監物宛の同型の物などは、書簡と見るわけにはゆかないし、それを除いては、従来、顕彰会本にも、各所で行われた遺墨展でも、書簡は一通も発見された例しがない。――強いて、自分の乏しい記憶を辿れば、自分がまだ朝日紙上に小説宮本武蔵を連載していた頃、広島の一読者から、自分の所蔵にこういう書簡があるといって、この写しをわざわざ寄せられたことがある。