Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
かれらは季節ごとに来る遊覧客、――魚釣り、汐干狩り、海水浴など、遊びに来る都会の客たちから「うまくせしめる」習慣がついているので、その冷たく鈍い眼や、狡猾そうな口つきの裏には、いつでも朴訥な表情をつくり、あいそ笑いをする用意ができているのであった。――四月の末か五月のはじめころ、たぶん五月のはじめころであったろう、私は三本松のところで老人に捉まった。
三本松といっても、樹齢の古い松ノ木が一本しかない。ずっと昔は三本あったそうであるが、私の聞いた限りでは、それを自分の眼で見たという者はなかった。――堀の岸に横這いのかたちで枝を伸ばしている。その松ノ木の脇に、水から揚げて久しいべか舟が伏せてあった。ずいぶんまえからそこにあり、私は通りかかるたびにそれを見た。べか舟というのは一人乗りの平底舟で、多く貝や海苔採りに使われ、笹の葉のような軽快なかたちをしてい、小さいながら中央に帆桁もあって、小さな三角帆を張ることができた。しかし、そこに伏せてあったのは胴がふくれていてかたちが悪く、外側が青いペンキで塗ってあり、見るからに鈍重で不恰好だった。
「あのぶっくれ舟か」