Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょくりょうめいい

食料名彙

柳田 国男

Lisez 食料名彙 (しょくりょうめいい) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 898 caractères · 61 écrans

Aozora Bunko

モミジコ

スマ

察するところ以前は一様に、蕎麦もメクソも同じ臼をもって、一続きに粉にしていたのである。

モミジコ 関東の方ではフスマというもの、すなわち小麦の粉を取った残りの外皮を、上方では一般にモミジというようである。その色の少し赤味を帯びたのを、紅葉にたとえた風流の名らしい。そのモミジからも悪い粉を取って食料にした。これをモミジコともまたフスマコとも、両様の名をもって呼んでいる地方もある(紀伊日高郡)。

スマ 小麦の外皮をフスマというわけは、まだ明らかでないが、麩という食物の名と関係があるだけは想像することができる。現に埼玉県の東部農村には、小麦粉を取ったあとの糟を、スマといっている例もある(幸手方言集)。フスマは現在は家禽などにやってしまうけれども、以前はこの中からいろいろの入用なものを取った。その一つはすなわち麩、その残りの粗悪品からは、糊にする生麩(しょうふ)ができた。これは麩を製するとき水の底に澱んだものを、乾して曝して貯蔵するのであった。石の挽臼が行き渡らなかった世には、搗臼によって得られる小麦粉の量は少なく、麩になり生麩になる部分が今よりもはるかに多いので、フスマも当然に食料の中に入れなければならなかったのである。