Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
、このお地蔵様の木像があったから、いくらだと聞くと一貫二百で売るというから、小遣をぶちまけて買って来た――これを持って帰って家で毎日信心をする」
与八はこんな独言をいって歩きます。
「俺もひとりぼっちだあけれど、うちの大先生も運の悪い人だ、五年も六年も御病気で、体が利きなさらねえ、たった一人の若先生はあの大試合の日から行方知れずになっておしめえなさるし――今は親類の衆が寄って世話をしてござらっしゃるが、やはり親身の人が恋しかんべえ……」
与八の独言は涙まじりになってきます。
「そりゃそのはずだあ、俺だって何不自由はねえけれども、それでも親身の親たちに会いてえと思わねえ日はねえくらいだ、大先生はああやって竜之助様を勘当しておしめえなすって、誰が何といっても許すとおっしゃらねえが、でも腹の中では若先生がいたらと思うこともあるに違えねえ……いったいが竜之助様という人が心得違えだ、たとえば勘当されたとて、たった一人の親御じゃねえか、それを慕って帰ってござらねえというのが嘘だ、俺、ふだんから若先生という人は気味の悪い人だと思っていた、剣術なんというものは身の守りにさえなればよかんべえに、若先生は人を斬ることを何とも思わっしゃらねえだ――いくら剣術でもああいう法というのはあるめえ、かりにも御主人を悪くいって済まねえけん