Classici giapponesi con furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Leggi 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.350 caratteri · 507 schermate
それから下呂に出、益田川のほとりの吉村屋に泊った。翌日落合のカラ谷伐木所を見にゆき、出会所という所で休んだ。
そこから一ぺん高山に行き、二、三日いて山越えに白川村へまわった。庄川に沿って北に行き、五箇山を越えて越中に出た。
金沢、七尾、和倉、富山、滑川を歩き、黒部に行った。黒部のいまの水力電気の工事をしているあの上の所を、大分奥まで入ってみた。
転じて能登をざっと見、帰りに加賀の海岸地帯をずっと歩いて、越前を通り、若狭に入り、なかなかよく歩きまわった。それから丹後から但馬の豊岡に出、出石に立ちより、生野に下車。ここにある祖父真継陶庵の墓に詣ってから播州の故里を訪れた。五月末から七月初めまでずいぶん長い旅であったが、この時のことを書いたのが『北国紀行』である。
さて四十一年の九州旅行でもいろいろの事柄を見聞きしたが、そのうちことに興味をおこしたのはお茶のことであった。子供のころ辻川にいた時、山の方の人がたくさんの山茶を担いで里に売りに来た。その情景は今も鮮かに覚えている。
お茶は僧栄西が支那から持って来たとか、五山の坊さんの某が伝えたなどといわれており、私もこの九州旅行までは、そのくらいにしか思っていなかった。